生産者紹介7. 米津牧場
米津元一さん 東京都八王子市
周辺には民家やアパートが立ち並び、上を見ると高台にはマンションという立地に、米津さんの牧場はある。しかし米津さんは、「東京にも、まだ牛を飼える環境が残っていることを皆さんに知って欲しい」と語る。
東京で牛を飼っていることが珍しいらしく、保育園の子供たちなどが見学に来るそうだから、地域の中で、米津さんの願いはかなえられている事になる。
地域といえば、周辺に住宅の多い米津さんの牧場では、臭いや蠅などに注意しているほか、牛舎と周辺の家との間に木を植えて目隠しするなど、気遣いも忘れてはいない。
米津さんのお父さんが、戦後、1~2頭から始めた牧場は、昭和35年頃、周辺の4軒で共同の牛舎を建ててやっていたものを引き継いだという。現在は、米津さんと奥さん、息子さんの3人で、経産牛19頭、育成牛7等を飼育している。
22歳になる息子さんは、専門学校卒業後に別な仕事をしていたそうだが、最近、家の仕事を手伝うようになったと、米津さんは嬉しそうに語ってくれた。“ゆくゆくは跡をついで欲しい”との願いはきっとかなえられ、頼もしい3代目になってくれるに違いない。
『東京牛乳』の発売に当たっては、「東京でもおいしい生乳を生産していることを消費者にアピールできることが嬉しい。近くで採れた新鮮な生乳が、時間をおかずに飲めることを都民の皆さんに知って欲しい」と、意気込みを語ってくれた。
米津牧場の生乳は、乳脂肪分、無脂固形分とも高いことには自信があるそうだから、おいしい東京牛乳の生乳を生産してくれるに違いない。
※地産地消=地域の消費者ニーズに即応した農業生産と、生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて、農業者と消費者を結びつける取り組み。
東京牛乳は東京都酪農業協同組合と多摩地区の酪農家及び協同乳業で共同開発した産地指定牛乳です。
製造工場 協同乳業㈱東京工場(東京都西多摩郡日の出町平井20-1)
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