生産者紹介1. 臼井牧場
臼井学さん 東京都西多摩郡瑞穂町
横田基地まで100メートルほど。フェンスの向こうはアメリカという立地の臼井牧場の牛舎に一歩足を踏み入れると、そこに流れるのは、クラシック音楽。そして、上空は、大型の輸送機が行き過ぎる。
「毎日接していると、牛たちがかわいくて、かわいくて・・・。」と、臼井さんは、柔和な顔をさらにほころばせて、語ってくれた。牛たちにも個性があるらしく、のんびりさんや、気が強いのや、毎日接していると分かってくるそうだ。
音楽を流すというのは、植物の育成や酵母菌の発酵にも効果があるというから、きっと牛たちも良い生乳を出してくれるのに違いない。暑さに弱い牛たちのために、大型の扇風機を多数設置して風を送っているほか、もっと暑くなってくると噴霧器で水を霧状にして撒いて、温度を下げているという。
臼井牧場は、昭和28年に学さんのお祖父さんが始め、現在は後継者である三代目の学さんが経営している。成牛46頭、子牛27頭の合計73頭を飼育中。周辺には、一般住宅もあるため、臭いや音など、近隣の方たちの迷惑にならないよう、気を使っているという。
8年前までは、もっと街の中にあったそうだが、現在の地に移転して、基地に近いことから開発の心配も無く、これからも“東京の酪農”を続けていってくれるに違いない。
“地産地消”といって、地元で取れたものを地元で消費しましょう、という運動を農林水産省が行っているが、その東京版といえるのが、今回の『東京牛乳』。
「牛乳の美味しさ、味は鮮度が左右する面が大きいので、東京の人たちに美味しい牛乳を飲んで欲しい。そのために、私たちもがんばって良い牛乳を作るので、安心・安全な牛乳を皆さん飲んでください」と、臼井さんは、メッセージを送ってくれた。
臼井さんの愛情に包まれた臼井牧場の牛たちは、これからもクラシック音楽を聴きながら、美味しい生乳を出し続けてくれるに違いない。
※地産地消=地域の消費者ニーズに即応した農業生産と、生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて、農業者と消費者を結びつける取り組み。
東京牛乳は東京都酪農業協同組合と多摩地区の酪農家及び協同乳業で共同開発した産地指定牛乳です。
製造工場 協同乳業㈱東京工場(東京都西多摩郡日の出町平井20-1)
Copyright c Kyodo Milk Industry Co.,Ltd. All rights reserved.