生産者紹介10.大東農場
影山正和さん 東京都青梅市
車が大東農場の敷地に入る。牛舎はどこ?と見回すが小さな物しか見当たらない。戦後の開拓でお父さんが入植し、現在は正和さんが酪農、息子さんはイチゴのハウス栽培をしている大東農場は、約11頭の成牛を屋外につないで育てている。搾乳や台風などの時以外は屋外に出しっぱなしで牛舎に入れることはなく、この方式は牛のストレスも少ないそうだ。
杭などにつないでいるが、たまには脱走してしまう牛もいるらしく「女房と外出から帰ったら家のまわりにパトカーが何台もいて、びっくりしました。事情を聞いたら1頭逃げ出して道路にいたのを車の人が携帯から通報したらしいです」と正和さんは笑う。誰もが携帯を持つようになるのも良し悪しかもね。
大東農場のもうひとつの特徴は、牛の角を切らないで生やしたままにしていること。 常盤牧場で牛の角切りの話を聞いたばかりの私たちには、目からウロコだ。角を切らないと牛は長生きするらしく、大東農場の牛の中には14歳で現役のものもいるという。角の形にも牛の個性が出るらしく、真っ直ぐな物や上に伸びた物などあって、模様のほかに牛を見分ける役にも立つという。
JAのイベントなどでも積極的に東京牛乳の試飲などを行って、宣伝している影山さん。「美味しいと言われると嬉しいし、東京牛乳は搾ったままの生乳に近い味だと思います。角のある牛から絞った生乳も入っている牛乳をぜひ飲んでください」とのこと。 大東農場は圏央道の青梅インターからすぐのところに位置している。息子さんが作っているイチゴはアスカルビーという大粒の品種で、12月から6月頃まで直売しているというから、角のある牛の見学と珍しい品種のイチゴで二度おいしい近郊の農場に、一度行ってみてはいかがだろう。
※地産地消=地域の消費者ニーズに即応した農業生産と、生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて、農業者と消費者を結びつける取り組み。
東京牛乳は東京都酪農業協同組合と多摩地区の酪農家及び協同乳業で共同開発した産地指定牛乳です。
製造工場 協同乳業㈱東京工場(東京都西多摩郡日の出町平井20-1)
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