生産者紹介6.福島牧場
福島誠一郎さん 東京都西多摩郡日の出町
市街化区域で、周りには新しい住宅が立ち並ぶ福島牧場。牛舎の前には、広いパドックがあり、そのさらに前には、そろそろ食べごろのトウモロコシがたくさん植えられている。1本いただけないかと聞いてみると、人間用ではなく、牛の飼料用だとの事。よく見ると、人間用のものより背丈が高く、実も小さいようだ。この飼料用トウモロコシはそろそろ収穫時で、軸や葉の部分も含めて全て細かく砕き、冬までサイロで熟成させてから牛たちに与えるという。
牛たちを見つめる福島さんの目は優しい。牛が大好きで、1日牛舎にいても飽きることがないそうだ。
福島牧場の歴史は、50年前にさかのぼる。福島さんのお父さんが、牛1頭から始めた牧場は、昭和41年に牛舎を建て替え、現在、中心になっている誠一郎さんは、学校卒業後3年ほど会社勤めをした後、家業に入った。現在は経産牛29頭、育成牛29頭を飼育中で、ご両親もできることは手伝っているという。育成牛は、足腰を強く育てるため、なるべくパドックに出して、運動させるようにしているそうだ。
なるほど、パドックにいる牛たちは元気そうだし、人なつこくて人が近づくと寄ってくる。きっと、牛が大好きな福島さんの愛情に包まれて、育っているからに違いない。
生乳は、搾乳してから時間がたつと味やコクが変化してくるという。だから、産地に近いほど、おいしいのだそうだ。
『東京牛乳』発売に対する思いをうかがうと、「これまでは、色々な産地の生乳をブレンドして作られていたので産地が不明でしたが、東京で作った牛乳を東京の人たちに飲んでもらえるのは、とても嬉しいですね」と福島さんは、にっこり笑って答えてくれた。
もうひとつ、「牛乳を飲むと太る、という間違ったダイエットの考え方で、牛乳を飲まない女性が多いようですが、そんなことはありません。骨も丈夫になるので、朝ごはんに牛乳を飲んで欲しいですね」というコメントも寄せてくれた。
さて、私も明日から朝食に牛乳を飲んで、骨を丈夫にしようっと!
※地産地消=地域の消費者ニーズに即応した農業生産と、生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて、農業者と消費者を結びつける取り組み。
東京牛乳は東京都酪農業協同組合と多摩地区の酪農家及び協同乳業で共同開発した産地指定牛乳です。
製造工場 協同乳業㈱東京工場(東京都西多摩郡日の出町平井20-1)
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