生産者紹介10.北島牧場
ピュアな牛乳から生まれるピュアなジェラート
北島一夫さん 東京都町田市
動画
夢を形にした男たち
「オレたちの搾った生乳を直接消費者に味わってもらいたい」という、酪農家の夢をかなえた男たちがいる。今回訪問した北島牧場の北島一夫さんを中心とした、町田市の酪農家6人だ。
JR横浜線の相原駅から車で数分走ると、イタリアンカラーの看板があるログハウスが見えてくる。そこが、北島さんたち6人の夢の拠点『町田あいす工房ラッテ』と『東京みるく工房ピュア』だ。
ふたつの建物をはさんだ中庭にはきれいな花が咲き、取材にうかがった日は暑かったので、家族連れでにぎわっていた。牧場直送の生乳から作られたジェラートのイチオシは、一番純粋な「しぼりたてミルク」。サッパリとしていながらコクのある旨みが口の中に広がる。
『東京みるく工房ぴゅあ』では、低温殺菌牛乳や飲むヨーグルトの販売や宅配も行っている。このホームページで紹介している、中島義雄さんも仲間の一人だ。
「東京だからこそ、消費者に本物の味を届けたい」という北島さんの牧場の前には、サツマイモ畑が広がり、秋になると“ぴゅあ”の牛乳を宅配契約している家族を呼んで芋ほりをするというから、おいしい牛乳のほかにもお楽しみが用意されているようだ。
町田あいす工房ラッテ
家族連れでにぎわう
明治初期から酪農の歴史を持つ地、“東京”
昭和16年北島さんのお父さんが複合経営で始めた牧場は、現在、北島さんと後継者の息子さん、そのお嫁さんの3人で経営している。東京オリンピックの時には、選手村に牛乳を納めていたそうだ。
「東京は明治初期から酪農が始まっているんだから、そこに今でも牛や豚がいてもいいんじゃないの?」と北島さんは笑う。簡単に人を殺すような殺伐とした時代だからこそ子供たちに命の大切さを教えたい、ということで学校の社会科見学や夏休みの酪農体験も積極的に受け入れている。
暑い時は水を噴霧して温度を下げる
広くて清潔な牛舎
東京の牛乳はおいしいですよ!
「東京で生産しているからこそ、消費者のもとにすぐ届く。牛乳は鮮度が味に直結するので、新鮮でおいしい『東京牛乳』を飲んでください」と、北島さんはメッセージを送ってくれた。
安心・安全が求められる時代だからこそ、生産者の顔が見える、新鮮でおいしい牛乳を届けたいという思いのようだ。
『東京牛乳』を味わった後、ドライブのついでに、おいしいジェラートも味わってみてはいかがだろうか。